まずは“証拠集め"! 「不利になるNG行動」と「有利に離婚するテクニック」
すべての結婚した人に可能性がある「離婚」。
離婚したいと思ったとき最初にするべきことは? 自分が不利になってしまうNG行動とは? 「離婚時に気をつけたいこと」をあげてみました。
離婚に向けた準備とは
「離婚しようかな…」と思ったとき、離婚に向けた準備が必要なのをご存知でしょうか? 「もう別れてやるっ」と、感情的に離婚届を出してはいけません。
“離婚”は、初めて経験する人がほとんどで、知らないことが多いものです。
やってはいけないこと、逆にやっておくべきことはありますか?
やってはいけない行動の代表的なものは、名誉毀損になるようなことです。
例えば、夫の不倫が原因で離婚する場合、夫の浮気相手が許せないからといって浮気相手の女性の会社に、浮気の事実を知らせるメールを送るなどは、逆に損害賠償請求されることもあるので、やってはいけません。
また、別居中に、相手の家の合鍵を持っているからと、勝手に家に入るのも絶対にやってはいけません。
こういったことをやってしまい、離婚の際に不利になる場合もあります。
離婚したいと思うと“とにかく今すぐに離婚したいんです”と、離婚を急ぐ方もいますが、離婚後の生活をスムーズに始めるためにも、有利に離婚できるテクニックを使っていく必要があると思います。
貰うべきものも貰わず離婚し、泣き寝入りする女性は多いです。
そうならないためにも、夫婦間で離婚の話し合いをしよう…と考えたタイミングで、一度、弁護士に相談することをおすすめします。
離婚する前に必須の「証拠集め」
裁判になったときに、証拠があると相当に有利です。
夫との日常的なやりとりを毎日メモしてもいいです。
また、夫の携帯を勝手に見て、浮気相手からのメールが届いているのを発見した場合でも、そのメールを写真で撮って残しておけば、後々、証拠として使えます。
勝手に見るという行動に問題がないとは言えませんが、極めて悪質な方法で取得した場合でない限り、法的に問題視されません。
こっそり見たメールの写真でも証拠になります。しっかり証拠集めをしてください。
子どもは絶対に渡したくない!「親権」で気をつけるべきこと
離婚する場合、子どものいる夫婦は、問題も複雑になりそうです。
主婦は、収入がないから親権を得られないのではないかと心配する方もいるのですが、親権はそれまでの監護状況が非常に重要です。
その子の面倒を、誰が、どれだけみていたか、が一番大事です。
ですから、どんなに辛くても絶対に子どもを置いて家を飛び出してはいけません。
そこで子どもを置いていってしまうと監護状況の面で不利になってしまいます。
また、兄弟がいるなら全員一緒に手元に置いておくことをおすすめします。
例えば、3人兄弟の末っ子だけ連れていった場合、兄弟は一緒にいるべきものと判断されることが多いので、兄弟がいる側に親権をとられてしまうこともあります。
養育費は子どもを抱えている人に対して相手方が払うものなので、子どもを連れている方が金銭面で有利です。
また、もしも“養育費はいらない”と言っていても、養育費に関しては後からでも請求できます。
離婚するべき人、離婚しないほうがよい人
客観的に見て「離婚を思いとどまった方がいいのでは?」という夫婦はいるのでしょうか?
例えば、結婚直後に、夫からことばの暴力など“モラハラ”を受けている、辛いから離婚したい…と相談に来た女性がいます。
そこで、弁護士が入り、夫の心ない発言が苦痛で離婚したくなるほど追いつめられていると伝えました。
すると、夫は、自分の発言が妻を苦しめているということに全く気付いていなかったのです。
弁護士が入ったことで夫が改心し、今ではラブラブ…という夫婦もいます。
結婚間もない夫婦は、お互いの生活や性格を完全には掴めていない。
だから、話し合えば、分かり合える可能性があるということですね。
逆に、離婚した方がいいタイプはどんなパターンでしょう?
浮気を繰り返す、酒酔い、暴力が治らない男性とは早く別れるべきです。
やはり、これらは時間をおいても状況が好転するとは望めないです。
このような場合でも、離婚に向けてしっかり準備する必要があります。
スムーズに離婚するためにも、しっかり証拠を集め、有利な状況を作り出してから離婚を切り出すべきです。
一番ダメなのは、離婚したいから離婚するという場合。
みなさん、しっかり離婚の知識をつけてから離婚を切り出しましょう。
0コメント