不貞行為を認めた念書は浮気の証拠になるか?

「旦那が浮気したから念書を書かせた」という話を聞いたことはありませんか?
なぜ、妻は旦那に念書を書かせるのか。
そもそも念書とは、どんなもので、念書があれば妻は得をするのか。
不貞行為を認めた旦那の念書は、浮気の証拠として効力があるのでしょうか。

旦那が不貞行為を認めた時点で念書を書かせ浮気の証拠を確保

あなたの旦那(夫)が浮気していることを知ってしまったとき、旦那に浮気を問い詰めると、「浮気なんてしていない」と隠し通す人もいれば、あっさりと浮気を認める旦那もいます。
もし、旦那が浮気をしていることを認めたならば、その時点で念書を書いてもらいましょう。

念書を辞書で調べると、「後日の証拠になるよう、念のために書き記す書面」「約束ごとを書面に残しておくこと」と書いてあります。
念書は法的な効力はないため、ただの紙切れとも言われますが、不貞行為の事実を証明する書類になります。
念書は裁判になった時に役立つ証拠になるので、ないよりもあった方が良いです。

この念書は契約書みたいなもので、口約束とは違い、きちんと書面にしてしっかり証拠を残し「今後、二度と〇〇さんと不貞行為をしません」と夫婦間で交わされた約束です。
契約書は2通用意して夫婦がお互いに署名押印するのに対し、念書は記入する人のみ署名押印し、念書は受け取る人だけが持ちます。

旦那本人が浮気を認めているんだから念書なんて必要ないのでは?と思う人もいますよね。
けれども、その場では浮気を認めて謝罪していた旦那が、後日「浮気はしていなかった」と言えばそれまでです。
ですから、万が一、旦那に裏切られてもこの念書があれば、不貞行為をしたという事実の証拠の一つになるのです。
旦那が妻に「自分は不貞行為をしました」と口頭で伝えるよりも、不貞行為を詳しく書いた念書を確保した方が、後々トラブルになりにくいようです。

浮気の証拠になり離婚時に役立つ

不貞行為をした旦那と離婚を考えている場合、旦那が浮気相手とやり取りしているケータイメールやLINE、プリクラの写真、手をつなぐ、キスをする、などは交際の事実としては認められますが、浮気(不貞行為)の証拠にはなりません。

不貞行為の証拠として有効なのは、
旦那と浮気相手がラブホテルへ出入りし、
⚫︎性交渉の事実がわかる写真
⚫︎旦那と浮気相手の顔がどちらも鮮明にわかる写真
⚫︎宿泊する旅行へ一緒に行った事実がわかる領収書や写真
⚫︎浮気相手の部屋や配偶者宅のどちらかに宿泊している写真

などが挙げられます。
けれども、このような浮気の証拠は都合よく簡単に用意できるものではありません。
中途半端な証拠では、浮気の証拠とみなされないことが多く、旦那から憶測だといいがかりをつけられて、結局離婚が認められないケースも出てきます。

しかし、旦那が浮気を認めたときに念書を書いてもらう事で浮気(不貞行為)の証拠となるので、ここはしっかりとおさえていきましょう。
浮気の証拠が不十分だと離婚は成立されないだけでなく、離婚になっても慰謝料や財産分与などの金銭の請求に関しても大きな影響が出てしまいます。不貞行為の証拠は多ければ多いほど離婚に際して有利になりますよ。

有効な念書の書き方

不貞行為の証拠になる念書を書けばいいと言われても、どのような念書を書いたら良いか悩みますよね。
念書は夫婦間だけでなく、第三者が見てもわかるように、できるだけ詳しく書かないと念書の意味がありません。もちろん、不貞行為をした事実を詳しく書いてもらうことがポイントになります。

【念書の書き方例】
⚫︎不貞行為をした相手の氏名
⚫︎不貞行為をした相手の住所
⚫︎不貞行為の内容(いつ、どこで、何をした)をできるだけ詳しく明記する
⚫︎記述された約束を守らなかったらどうするかを明記する
⚫︎念書の作成日
⚫︎念書を書いた人の氏名(署名)
⚫︎念書を書いた人の住所
⚫︎念書を書いた人の押印

上記は必須項目です。
そして、もう一つ大事なことは、念書は本人の直筆で書くことです。
インターネットで検索すれば参考になる念書の書き方がたくさん出てきますが、パソコンを利用するのではなく、念書は不貞行為をした旦那に書いてもらってください。
なぜ旦那の直筆で念書を書いてもらう方が良いかというと、不貞行為をした旦那自らが念書を書けば、旦那があとから「この念書は自分が書いたものではない」と言い逃れしたとしても、筆跡鑑定をすれば、「この念書は旦那さんが書いたことに間違いありません」と証明してもらえるからです。

旦那が書いた念書だと証明されれば、少なくとも念書を書いた時点では、浮気(不貞行為)を認め、慰謝料や養育費を支払う意思はあったと主張できるのです。
ですから、念書を書く時は誰が作成したか特定できないパソコンで入力するよりも、本人の直筆の方が説得力があり効力があります。

念書よりも公正証書

念書を書かせただけでは、あくまでも浮気の証拠にはなりますが、法的な効力には欠けてしまいます。
例えば、「私は〇〇さんと不貞行為をしました。離婚するときは慰謝料を1,000万円支払います」と、念書に書いてあったとしても、念書に書かれている通りの高額な金額を旦那に強制的に支払わせることはできません。
また、離婚裁判になったときに「この念書は、妻に脅されて書かされました」と旦那に訴えられることもあるので、念書があるから大丈夫と安心することはできません。
そのため、念書よりも公正証書を作成した方が、離婚の際に法的効力があります。

公正証書とは、法務大臣が任命した公証人がいる役場で作成してもらう文書をいいます。
公証人との話し合いにより、慰謝料、養育費、財産分与など離婚に関して必要な内容を取り決め、夫婦の合意の上で作成することになります。
公正証書を作成する日は夫婦揃って役場に行くことが原則です。

旦那の浮気が原因で離婚を考えているならば、旦那が不貞行為を認めた念書は、浮気の証拠になるので念書を作成するべきです。
念書があることで、妻の思い通りの高額な慰謝料をもらえるわけではありませんが、念書の内容がしっかりとしていれば、裁判で浮気の証拠となり、離婚を有利に進められるのは確かです。

念書は不貞行為の証拠になりますが、公正証書を作成した方が、調停や裁判での証拠力が高くなり法的な効力があります。
夫婦合意の上で作成した公正証書でしたら、養育費や慰謝料、財産分与の支払いが遅れたり、支払われなかったりしても、公正証書に基づき強制執行することができるメリットがあります。

念書を作成するのも一つの手ですが、旦那と浮気相手が不貞行為をしたという写真や映像の方が確実な浮気の証拠になります。
本当に旦那と離婚したい、慰謝料や養育費など多く支払ってほしいと願うのであれば、探偵に浮気調査を依頼して、不貞行為をしたという事実写真を浮気の証拠として用意してもらう方が法的にもずっと効力があります。

浮気調査のプロである探偵や弁護士に相談して、不貞行為の証拠を掴んでもらいたくても、探偵や弁護士に依頼するとけっこうなお金がかかってしまいますよね。
調査料金が発生してしまいますが、最終的に慰謝料などで、お金は取り戻せるので専門家の力を借りる方が確実な浮気の証拠が掴めます。
一人で悩む前に浮気(不貞行為)と離婚について詳しい専門家に相談してみませんか?

総合探偵社シークレットリサーチ堺 調査員のつぶやき

総合探偵社シークレットリサーチ堺は、浮気調査をはじめ、行動・素行調査・所在調査などの調査全般を専門とする探偵事務所です。 少数精鋭の弊社の調査員が日々の様々な出来事を綴ります。

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