夫婦が不仲な環境で育った子供にはこんな悪影響がある
夫婦は円満に越したことがありません。
それは、当事者同時だけでなく周りにいる子供にもいい影響を及ぼすからです。
逆に、夫婦が不仲だと子供には悪い影響を及ぼしてしまいます。
今回は、夫婦が不仲な環境で育った子供に及ぼす悪影響について紹介しましょう。
夫婦が不仲だと子供が異性を見る目が変わる
女性は結婚相手に自分の父親の姿を見るといわれることがあります。
それは、生まれて初めて接することになる異性が父親だからということもあるでしょう。
また、長い間一緒に生活を共にしてきた異性だからということもあるでしょう。
そんな、父親が母親を大切にするいい夫なら問題はありません。
娘が大きくなって異性と接するときも、そんな父親のことを思い出して好意的に捉えるでしょう。
しかし、父親と母親が不仲だと話は違ってきます。
両親のケンカを見てきた娘が思春期になって異性を意識しはじめるとき、どうしてもケンカをしている父親のことが頭によぎります。
そのため、どうしても異性を好意的に捉えることができなくなってしまうのです。
そんな女性は恋愛に対して臆病になってしまうでしょう。
また、仮に恋愛感情が生まれて交際に発展したとしても、結婚に踏み切れないということにもなってしまいます。
なぜなら、自分が選んだ男性も父親のように妻を大切にしてくれないのではないかと考えてしまうからです。
夫婦が不仲だと子供の自尊心が傷つく
夫婦の仲がいいとお互いを大切にしようと思うでしょう。
それは、夫婦間ではなく自分の子供についても同じことがいえるでしょう。
両親から大切に育てられてきた子供は、自分は人に守られているんだ、自分は大切にされているんだと思うようになります。
それは、自尊心といってもいいでしょう。
それは、自分自身を大切に思う感情ともいえるでしょう。
これとは逆に、両親が不仲でケンカが絶えないような家庭では、父親や母親が自分の子供に対しても辛く当たることが少なくありません。
自分は大切にされていない、誰からも相手にされないと感じることもあるでしょう。
つまり、自分を大切にしようという自尊心が育たないのです。
そういった環境で育てられてきた子供は「もうどうでもいいや」と思い、非行に走ることも少なくはありません。
また自分が結婚した場合でも配偶者に両親と同じ仕打ちをすることにもなります。
つまり、両親の不仲は子供にも遺伝するということです。
不仲な夫婦が原因で子供はうつになる
仲のいい夫婦は二人揃って自分の子供にも愛情をたっぷりと注ぎます。
そうやって育てられた子供は感情豊かに育ちます。
規則正しい生活はもちろん、遊ぶにしても心の底から楽しめるようになります。
なぜなら、両親がいつも暖かく見守ってくれているという安心感がそこにはあるからです。
しかし、不仲な両親が自分の子供にたっぷりの愛情を注ぐということは稀でしょう。
多くの場合、エネルギーは不仲な相手に対して向かってしまうからです。
そうなってしまうと、子供にとっては一種のプレッシャーと感じられるようになります。
そのため、自らの感情を押し殺すことにもなります。
怒られるのが怖いからです。
その結果、不眠を訴えるなどのうつ状態を示す子供も少なくありません。
そんな状態が続くようであれば、子供の学校生活にも支障をきたすようになるでしょう。
特に受験を控えた子供はなお更です。そ
んな不安定な精神状態で受験勉強に集中できるはずがありません。
不仲な夫婦に子供は不安を感じる
物心をついたとき、自分の両親の仲が悪いと感じた子供はどういった行動をとるでしょうか。
幼心に両親が仲直りすることを望むでしょう。
なぜなら、両親の不仲を望むような子供はいないからです。
しかし、それが長年続くとどうなるでしょうか。
多くの場合、仲直りさせることを諦めることになるでしょう。
あるいは、そんな状態を耐えつづけることにもなるでしょう。
これが精神的に強い男性なら多少が我慢できるかもしれません。
あるいは、不仲な両親に反発して、かえって気力が出てくるかもしれません。
しかし、女性の場合はそうはゆきません。
なかには、不安を感じる女性も少なくありません。
つまり、家のなかでは居場所がなく安心していられないのです。
そんな子供は、いつも不安を抱えることになってしまいます。
そうなってしまえば、上手く行くことも上手く行かなくなってしまうでしょう。
また、何事も肯定的に考えることはできなくなり、いわゆるネガティブ思考に陥ることもあるでしょう。
不仲の夫婦には離婚という選択肢もある
お互いの努力だけではどうしても関係改善ができないという夫婦には、子供が成人したあとに離婚するという選択肢もあるでしょう。
確かに、小さいうちに両親の離婚を経験した子供は、それがトラウマにもなるでしょう。
なぜなら、片親を失うことになるからです。
しかし、子供が成人して独り立ちをしたのなら、両親の離婚も受け入れられるでしょう。
それが、お互いのためであるのなら。
両親が不仲の場合、子供の心身ともに悪い影響を及ぼしてしまいます。
もちろん、両親も結婚するときはそんなことになるとは考えてもみなかったでしょう。
しかし、夫婦には相性というものがあり、交際中にはなかなか気がつかないという一面もあります。
そのため、一緒に暮らしてみて初めて分かることも少なくはないでしょう。
もし、夫婦の関係が修復不可能であるのなら離婚という選択肢もあるでしょう。
一方、子供にとって不仲な両親は悪い影響ばかりというわけではありません。
幼いときから苦労して育った子供は将来強い人間になれるといわれます。
確かに、ずっと甘やかされて育った子供よりは精神的に強くなることもあるでしょう。
不仲な両親を頭から否定するのではなく、ありのままを受け止めることがなにより重要だといえるでしょう。
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